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料理

「青い星通信社」では北棟ライブラリーの中に用意されたカウンター席とテーブル席で、美深町を中心とした北海道の食材を生かしたご夕食とご朝食を、宿泊されるゲストの方々にご提供します。


例えば、道北の草原に伸びる牧草で育てられた牛肉や、豪雪に覆われた大地の下でも生き抜く根菜類とその雪が解けた後の広大な沃野に芽吹く麦や青菜。さらには美深町の風土から生み出された蜂蜜や牛乳。「青い星通信社」のテーブルを彩る食材は、どれも決して高級な品種というわけではありません。けれどそれらがいずれも、決して暮らしやすいとはいえないこの土地にあって人々の暮らしを支え、そこにささやかな喜びを灯し続けてきた、まさに“滋味”を宿していることは、確かです。特別ではないけれど、大切な食材たちなのです。


白ワインと蜂蜜に漬け込んだミニトマトや奈良漬が隠し味のポテトサラダ。ガスパチョと一緒に運ばれるのは焼きたての自家製フォカッチャ。道産野菜のラクレットチーズがけの後にはドミグラスソースで煮込んだビーフハンバーグ。そしてデザートには蜂蜜パンナコッタ。朝食であればジャガイモのスープにベーコンエッグ……と、道北の食材との出逢いを楽しんでいただけるようにメニューは工夫されています(2泊目の方には別メニューをご用意いたします)。


シャラン鴨は出ません。エスプーマ(亜酸化窒素を使った料理法)もされません。テーブルに運ばれるのは、カジュアルでホームメイドな感覚の料理ばかりです。しかし道北への旅から帰ってふと、「青い星通信社」の食卓を思い出す場面があるとすれば、そのときには美深町の風景も一緒に脳裏によみがえってくるような、そんな料理でありたいとはいつも考えています。

[夕食メニューの一例]

3種のアペタイザー
(奈良漬を合わせたポテトのサラダ/豆のピクルス/ミニトマトの白ワイン・蜂蜜漬け)

道産野菜と生ハムのサラダ
オニオンのドレッシング

ガスパチョ(夏季)
蕪のごろごろポタージュ(冬季)

自家製フォカッチャ

道産牛肉の煮込みハンバーグ

新鮮牛乳と蜂蜜のパンナコッタ
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北海道中川郡美深町紋穂内108番地
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